例によって、全国のレンタルCDショップのチャートからは思い切りかけ離れた内容になっちゃったジャニスチャート。ベスト10中かぶってるアーティストが1組もない!っのもなんかここ数年の傾向ですが一応、全国チャートをあげてみると…(1)オレンジ・レンジ(2)大塚 愛 (3)ケツメイシ (4)BoA (5)平井 堅 (6)EXILE (7)浜崎あゆみ (8)中島美嘉 (9)ゆず (10)倖田來未という事だそうです。確かにテレビを賑わした超メジャーが並びますがウチにはあんまり関係ないようです。
という事で恒例レンタルチャート!見事1位は2位と大差をつけて本当にブッチギリだったサンボマスター。クラブ〜音響〜エレクトロニカが席巻した一昨々年から微妙なラインでロックの復権が見えてきた一昨年のチャート。そしてそれを裏付けるような今回のサンボ1位。夏フェスへの勢力的な参加やテレビドラマのタイアップ等、露出の機会も多かった今年まさにブレイクと表現するにふさわしい大爆発でした。2位のハナレグミは当店では常連。日常の中にすんなりと溶け込むあたたかな音楽です。3位のボノボは、近年のジャパニーズ・ダヴの中にあって「ポップであること」をきちんと音楽の中に活かし続けているバンド。「THANK YOU FOR THE MUSIC」名曲です。4位/8位のフィッシュマンズは未だ当店では高い人気を誇る、これ又ポップ・ダヴ・ユニット。ヴォーカルの不慮の死によりバンド自体は解散してしまいましたが、2枚同時にリリースされたベスト盤がともにチャートイン。5位のデフ・テックは底抜けに明るいリズム/メロディに前向きな歌がある意味まぶしいポップ/レゲエ・ユニット。いやぁ〜若いっていいなぁ、屈託も屈折もなくて。6位のクラムボンも説明不要の常連。練られたポップがアルバムの中で弾ける名盤なんですが全国チャートでは50位以内にも入っておりません、くすん。この温度差はなんなんでしょう?7位のブン・ブン・サテライツは海外での評価も高い、ロック/クラブのハイブリッド・バンド。すさまじいまでの疾走感が味わえます!9位ゆらゆら帝国も(あくまでも当店では)出せばインするチャートの常連。ますます深く、妖しくなるゆら帝のサイケデリック・ワールドを未体験の方はぜひ!10位の東京事変。椎名林檎からバンド形態に発展してのファーストアルバムが見事にベスト10に!
以上が去年、ジャニスで人気のあったアーティスト10組です。
で、11位以下のアーティストをぽつぽつ紹介すると……あらら、なんだか常連さんばっかりのチャートになっちゃいました、という感じ?11位の電気グルーヴ&スチャダラパーは10年選手どころじゃない貫禄の2組による怒濤の2枚組。16位の100sは中村一義のバンド進化系。東京事変と同じく、1STがチャートイン。17位のASA-CHANG&巡礼。日本屈指のタブラ奏者にして元東京スカ・パラダイス・オーケストラの朝倉弘一を中心としたプリミティヴな音と言葉の実験ポップバンド。その実験性がちゃんと有機的にポップに昇華されている希有のバンドです。19位のHIFANAもASA-CHANとは別の意味で音/映像の実験をポップの中に組み込んだDJユニット。22位の琉球ディスコは、その名の通り沖縄のリズムでダンス・ミュージックを!という今まで誰もやらなかった音楽を作り出したとんでもないバンド。ここ数年の沖縄/奄美音楽のブームが「沖縄=失われた心のふるさと」みたいな、なんというか浄化作用ばっかり求められる様な音だったのに対して、反旗の様に感じられたのは私だけでしょうか?26位の馬の骨はご存知キリンジ(弟)こと堀込泰行のソロ・プロジェクト。兄は兄でソロを出してますが、キリンジサウンドとは又違ったテイストが魅力です。30位のイルリメはHIP-HOPとエレクロトニカのハイブリッド・ユニット。イルリメに限らずだけど、特定のジャンルのみからの影響ではない、もっと視野の広い音作りをするアーティスト(カテゴライズしにくい、という意味ではショップ泣かせ)がどんどん増えてますな。37位、まさかの再結成(つか、別に解散してた訳じゃないんだけどさ)のTOKYO NO.1 SOUL SETの6年ぶりの新作がチャートイン。ダヴが今ほど認知されていなかった(少なくとも日本では)時代からの、どこか神秘性さえ感じさせるSOUL SETサウンドが帰ってきました。39位のあふりらんぽはこれがメジャーで出たコト自体、大事件のような気がするんですが……。ピカチュウって……、いいのか任天堂?って気もしますが。
以上、駆け足のチャート紹介でしたが、去年の特徴としては、なんというか元○○の××、みたいな以前から活動していたアーティストのソロ活動や新バンドが大人気!という感じでした。そういう意味では世間一般から見れば普通じゃないけど、ジャニス的には「割と落ち着いた、普通のチャートになったね」「うん、なんか普通っぽい」とスタッフ内でも言われるようなある意味安定した結果。特定のジャンルだけが突出するのではない、幅の広い聞かれ方をした年だったんだなー、という感じです。又、ベスト盤が珍しくたくさん入ってきた年でもありました。ここ数年の業界全体のコンピレーション&ベスト盤ブームは、あまり当店では関係なかったりしてたんですがフィッシュマンズ、スピッツ共にチャートイン。
実力のあるアーティストが自分の次の方向性を探りながら、新しい試みにチャレンジし、かつてのファンや、新しいファンを取り込みながら成長してきた結果が現れたような一年でした。
2006年5月ジャニススタッフ一同